1級着付け技能士検定を目指そうと決めた時、一番最初にぶつかる壁が「どこで習うか」です。
独学でいくか、個人の先生につくか、大手の教室に通うか…。
私も悩みましたが、結論から言うと、私は「神奈川県の認定職業訓練校」という公的な要素の強い場所を選びました。
今回は、私がそこに決めた理由、かかった費用、そして「3ヶ所目の教室」だからこそ分かった、本物の技術を学ぶ意義についてお話しします。
私が選んだのは「神奈川県の認定職業訓練校」
私が通ったのは、こちらです。
※表記は私が受講した当時の情報が含まれる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
決め手となったのは、ズバリ「公的機関(認定職業訓練校)である」という信頼感でした。
サイトには「担当は、着付け技能士1級資格者の経験豊かな当協会講師です。」とあり、合格された先生の技術の域を学べると期待しました。
合格までの受講ルート
私は「とにかく確実に合格したい。今の自分に足りない基礎から叩き直したい」と考え、以下の長丁場コースを選びました。
- 1年半の着付士研修校に通う(基礎から応用まで体系的に学ぶ)
→この期間中に1回目の受検(不合格) - 修了後に「実技短期講座」を受講(検定対策に特化)
→この期間中に2回目の受検(合格!)
2回目の受検時は、実技短期講座を5回受講して本番に臨みました。
なぜ「個人の対策講座」ではなく「学校」を選んだのか
最近は、SNSなどで合格された個人の先生が「対策講座」を開講されているケースも多いです。
もちろんそれも検討しましたが、私はあえて選択しませんでした。
理由は2つあります。
1. 相性とカリキュラムの問題
端的に言えば、発信されている内容に「自分の感覚と共感できるか」という点で、どうしても選択肢に入ってこなかったのです。
(私の技術が未熟だったくせに、慢心があったのかもしれません…)
2. 大勢の中で学ぶ「気楽さ」と「客観性」
マンツーマンで濃密に学ぶよりも、カリキュラムが整った場所で、大勢の生徒の中で揉まれながら学ぶ方が、私の性分には合っていました。
「研修校」というシステムの安心感が欲しかったのだと思います。
かかった費用と「覚悟」
気になるお月謝ですが、当時は以下の通りでした。
- 頻度:週1回(3時間)× 月4回
- 月謝:約16,000円(程度)
※現在は変更されている可能性があります。
正直に言います。一般的な主婦である私が、自分の習い事のために毎月16,000円を1年半出し続けるには、相当な覚悟がいります。
私にとっては決して安い金額ではありませんでした。
でも、「絶対に合格する」「そのための投資だ」と腹を括りました。
結果として、支払った金額以上に価値のある「一生モノの技術」が手に入ったと確信しています。
「3ヶ所目」でようやく掴んだ本物の技術
実は、着付けを習うのはここが初めてではありません。
過去に2ヶ所、別の着付け教室に長く通っていました。
中には、技術云々よりも「長く通ってお金を払えば看板(免状)がもらえる」ような教室もありました。
それらと比べると、今回の訓練校は「一番真摯に、一番しっかり教えてもらえた場所」です。
具体的に、私の技術はこう変わりました。
1. 「起座(きざ)」の姿勢と所作
おはしょりを整える時など、技術者は膝をついて作業します。
その際、両足をだらしなく広げず、美しく座る「起座」の姿勢が徹底的に培われました。
これは今、現場でお客様に着付けをする際の「所作の美しさ」として、私の大きな武器になっています。
2. 迷走しなくなった「帯結び」
指導員の先生方は、帯結びの時に折にふれて『布目(ぬのめ)を通すのよ』と仰り続けました。
帯の土台作りから形付けまで、常に「布目」を意識する。
これを叩き込まれたおかげで、帯結びの手順で迷うことがなくなりました。
今でも現場で帯を結んでいると、先生方の『布目を通すのよ…』という声が、まるでティンカーベルのように耳元で囁いている感覚になります。
その声に、今も毎日助けられています。
まとめ:自分に合った「学びの場」を選ぼう
私は「公的機関のカリキュラム」と「長期間の基礎固め」を選び、それが正解でした。
一方、個人の先生の対策講座でピンポイントに弱点を補強するのが合う方もいるでしょう。
大切なのは、「自分が納得して、覚悟を持って通えるか」です。
1級合格は、技術だけでなくメンタルも試される試験。
迷われている方は、まずは体験や見学に行き、肌感覚で「ここなら頑張れそう」と思える場所を探してみてください。
ご参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。

