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【1級着付け技能士】帯は「持って回す」?「床に置いて回す」?合格者が辿り着いた結論と作戦

1級着付け技能士 実技試験 帯結びの練習風景 受検記
1級着付け技能士 実技試験 帯結びの練習風景

実技試験の練習が進んでくると、ふと迷う瞬間がありませんか?

「帯を巻くとき、手で持ったまま回すべき? それとも床に置いて回していいの?」

私も受験生時代、この二択で大いに迷走しました。
箱ひだ講習では「持った方が手慣れて見えて心象が良い」と言われ、みつやまひだの対策講座では「おろして巻いた方が楽じゃない?」と問われる…。合格したい一心だった私は、本当に混乱しました。

結論から申し上げます。

どちらでも合格できます。
大切なのは「どう回すか」ではなく、「所作の美しさ」と「仕上がり」です。

今回は、心配性だった私が色々な情報を集め、最終的に実践して合格した「ハイブリッドな帯回し」と、その裏にあった「合格するための準備」についてお話しします。

迷走の末にわかった「どちらでもOK」という事実

私も当時は混乱し、ネット上で1級着付け技能士に合格した諸先輩方の発信を読み漁りました。
すると、驚くべき事実が見えてきました。

  • 一貫して帯を持った状態をキープした人 → 合格
  • 床におろして帯結び作業をした人 → 合格

つまり、手法そのものに優劣はなく、「その人が一番スムーズに美しく結べる工程」であれば問題ないのです。ゴール(ふくら雀)が美しければ、そこに至る工程は自由だと考えます。

私の実践:「置く」と「持つ」の使い分け

そもそも、試験の注意事項にはこのように書かれています。

『持参品及び服装の点検のための準備』の際には、(中略)ただし、帯は折らずに平ら(又は屏風だたみ)にたたむこととし、帯の形付けの作業は『着物着付け、帯結び』の作業時間内に行うこと。

つまり、スタート時は「平ら」でなければならず、事前の形作りはできません。タイムアタック中にやるしかありません。
この規定をクリアしつつ、焦らず美しく仕上げるために、私は以下のように工程を使い分ける作戦をとりました。

1. 【重要】スペース確保のための「一歩」

試験後半の『着物着付け、帯結び』の作業に取り掛かる際、私が最初にしたこと。
それは、自分が軽く手を出し、「モデルさんに一歩前に移動してもらうこと」でした。

モデルさんの背後で帯結びの形付けをするための、作業しやすいスペースを確保するためです。
焦っていると忘れがちですが、この「一歩」の余裕が、練習通りの形を準備する落ち着きを生みます。

2. 巻き始めは「置き」、巻きは「持つ」

何度も迷走して辿り着いた一番ベストな柄止まり(背中心ど真ん中より、少し右寄り)からスタート。この時、柄止まりを決める部位は勿論もち、帯のたれ先は。ある程度たたまれている状態で床に置いています。
モデルさんに帯を巻き付ける時は、たれ先をおろした状態から持ち上げ、帯を持った状態をキープして帯回しの作業を行いました。

ここで意識したのは以下の点です。

  • これから巻こうとしている部分:タレ先を持つときに、荒く持たない
  • もたつかず、円滑に回す(「手慣れている感」を出す)

3. 一結びの時に「置く」(ただし絶対に静かに!)

モデル背部に回って、手先を上、タレを下にして一結びする作業時、いよいよタレ先を床におろしました。
ここで最も重要なのが「音」です。

絶対に「ドサッ」と音を立てるおろし方はしないこと。

心に誓うくらい日頃から留意していましたので、音を立てない感じで静かに床におろし、スムーズにその先に続くヒダ作り作業へと移りました。

帯についての余談:ボロボロの相棒

ちなみに、私の帯は不合格の年から通算して2年間ずっと付き合ってもらった帯なので、形付けは毎度の「しっくり感」になっていました。
本当は、糸のほつれなども気がかりになってきたので、複数の帯で練習できればよかったのかもしれません。

【これから受検する方へのヒント】
万が一の変更に備えて、フリマサイトで「5枚 2,000円」程度の品を練習用に備えておりました。
しかし、結局私には複数の帯を使いこなす余裕はなく、最後まで「いつもの1本」で通しました。

まとめ:自分に落とし込めていれば勝ち

結論として、帯回しは、持ってもおろしても合格できます。
もし今、慣れない「持ち回し」で苦戦しているなら、無理をする必要はないかもしれません。

重要なのは、その動作をご自身に「落とし込めているか」です。

帯回し時の自分の所作って、夢中になっているから客観視するのは難しいですよね。
でも、練習を重ねて動作が自分の中に落ちてくると、
「ここの所作をもっと美しくしたい」
という、「ちょっとした欲」が出てきます。

その「美しさへの欲」が出てくるくらいの塩梅になれば、合格に近づいている証拠かもしれません。

私は本当に心配性なので、「帯を持って回すか、おろして回すか」という些細な事まで過度に気になりました。
でも、絶対に合格したい一心で意識し続けた結果、無事に合格を手にすることができました。
そして、受検以外の普段のお仕事現場でも、確実に帯回しの対応力が上がりました。

ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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