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1級着付け技能士の実技試験、最後の5分で何をする?不合格から学んだ「確認」と「手直し」の極意

1級着付け技能士 実技試験 最後の5分間の使い方と時間配分 受検記
1級着付け技能士 実技試験 最後の5分間の使い方と時間配分

実技試験における「残り5分間」。
おそらく多くの受験生が、「20分で着付けを終え、残りの5分間はモデルに草履を履かせて、少し離れて確認・微調整を行う時間」として確保したいと考えているのではないでしょうか。

今回は、私が1回目(不合格時)と2回目(合格時)で、この「最後の5分間」をどう使い、何を考えていたのか、リアルな体験談と私なりのチェックポイントをお伝えします。

不合格の年と合格の年、「残り5分」の使い方の違い

1回目(不合格時):「手直し」に依存していた5分間

不合格だった年、私は「20分で着付けを終え、残り5分で確認する」という時間配分自体はクリアしていました。

しかし振り返ってみると、「とりあえず20分で枠におさめて、残りの5分で手直しをすればいい」というスタンスになっていたのです。結果として、その5分間で行ったのは「微調整」の範囲を超えた、しっかりとした「修正作業」になってしまっていました。

2回目(合格時):手直しは最小限に、「確認」のための時間へ

合格した年は、着付けを終えた時点で20分を少し超えていました。
モデルに草履を履かせて最終確認を行う時間は、おそらく5分を切っていたと思います。(「残り5分」のアナウンスの後に草履を履かせた記憶があります)

ここで、注意事項を抜粋します。

『草履を履かせた後の簡単な手直しは、試験時間内であれば構わない。』

2回目の受検では、この「簡単な手直しの範疇」を絶対に超えないよう、着付けの最中から『落ち着いて、正確に』『流れもってこい、流れ流れ流れもってこい』と頭の中で呟きながら、一発で完成形を目指しました。
草履を履かせた後は、注意事項の通りあくまで『簡単な』手直しにとどめるためです。

【要注意】一発失格!草履を履かせる場所

着付け用クリップ3本をすべて外し終え、モデルに草履を履かせます。
ここで、試験における最大の山場とも言える注意事項があります。

『衣装敷の上で草履を履かせたものは、失格とする。』

私が2回受検した際、該当する方はいらっしゃいませんでしたが、極度の緊張状態では「ついうっかり」では済まされない事態が起こり得ます。決して軽んじず、頭に叩き込んでおくべき規定です。

残り5分を切った状態で行った「最終チェックリスト」

モデルに草履を履かせた後、試験終了のアナウンスがされるまでの数分間。私が実際に行った最終確認のポイントをまとめました。

【モデルの背面(後ろ姿)】

  • 衣紋から見える衿の出具合は左右対称か
  • 帯のたれ先の確認(私のくせで、中央は規定値内でも左右の端が規定外になる傾向があったため)
  • 帯と着物の「しわ」の有無
  • 着物の振りと長襦袢の振りを、きれいに整え静かにおろす
  • 全体の左右のバランス

【モデルの側面(横姿)】

  • ふくら雀の羽は、モデルの背にしっかり添っているか
  • 余った「たれ」の部分が、脇から顔をだしていないか

【モデルの正面】

  • 規定内の寸法に収まっているか(半衿の出具合、おはしょりの長さ)
  • 重ね衿の出具合が均一になるよう調整
  • 帯が平行になっているか
  • 帯締めが平行で、かつ中央部分が少しだけ下げられているか
  • 帯揚げの形
  • 全体の左右のバランス

最後に施したことは、すべて「見栄え重視」のチェックです。
大幅な手直しは一切せず、ほとんど「確認のみ」。実際に手を加えたのは、衿元付近と振り部分を厳かに整える程度でした。

失格の恐怖と、「最後の一手」の重要性

もちろん、離れて見れば気になるところは目につきました。
しかし、「試験終了のアナウンスが鳴った後にモデルに触れてしまう」という不正行為(失格)の恐怖があったため、手数は極力少なくし、見栄えを整える『最後の一手』のみを施して試験を終えました。

合格された先輩方の中には、「手直しも早く終え、周りを見渡す余裕があった」と仰る方もいらっしゃいます。
私もその域に達さなければ合格できないのではと思い、そうありたいと願った時期もありましたが、実際の試験終了時は全くそんな余裕はありませんでした。

それでも合格できたからこそ、「この最後の数分間をどう過ごすか」が、人それぞれの結果につながる分岐点かもしれないと痛感しています。

対策講座の先生からも、「着付けが終わったら、必ず離れて俯瞰して確認すること」を強く提案されていました。
『最後の一手』として、試験終了までの5分間は本当に重要です。私のこの「ギリギリのルーティン」が、これから受検される皆様の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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