正直に申し上げます。今回の内容は、私にとってあまりにも大切すぎて、「公開しなくてもいいかな…」と、うっすら出し惜しみする気持ちが存在するくらいの「マル秘事項」です。
でも、私が一度目の受検で不合格となってから、見事合格を掴み取るまでに「改善したことの全て」がここにあるからこそ、思い切って公開することにしました。
不合格の私を救った「黄金の紙きれ」
ここに、やつれた感のある一枚の『紙きれ』があります。

これは、私が不合格を経て、再度合格に向けて動き出した時のこと。
対策講座を受講し始めた初日、その時の担当の先生から手渡しでいただいたものです。
その日は幸運なことに、生徒が私一人という大変恵まれた環境でした。
そのため先生は、こそっと、さりげなく『今更お伝えしなくても、ご存知の事だとは思うけれど』というような優しいニュアンスを添えて、この紙を私に渡してくださいました。
チェックポイントは「当たり前」の事ばかり?
そこに書かれていたのは、以下のような項目でした。
【チェックポイント】
- 衿もと
- 衣紋のぬき
- 裾の長さ
- 帯揚げ
- 帯締め
- おはしょり
- 帯の位置
- 形(左右のバランス)
- 手さばき
- しぐさの美しさ
- あいさつ1回
そうですね。先生が仰った通り、どれもこれも『今更お伝えいただかなくても』と思うような、着付けの基本中の基本ばかりでございます。
おそらく、これから1級受検を志す方がこのリストをご覧になったら、「このくらいの内容なら、すでに『できている』わ」と捉えられる方が多いかと存じます。
「知っている」と「常にできる」の決定的な違い
しかしながら、まったくもってそうかもしれませんが、あえてお伝えさせていただきます。本当にそうでしょうか。
これら全ては、「合格に至る域(レベル)」に達していなければ、本当の意味で身についているとは言えない素養でございました。そしてお恥ずかしながら、当時の私には、その確固たる素養が全く備わっていなかったのです。
一点一点、厳しく突き詰めていきますと、これらは常に意識して臨まなければ『再現性』が著しく乏しくなってしまう事柄ばかりです。
調子が良い時はできるけれど、緊張したり時間が迫ったりすると、途端に崩れてしまう。それでは1級には合格できません。
「黄金の紙きれ」を使った私の練習法
この日から、合格に向けての私の練習方法は大きく変わりました。
- 練習を始める前に、必ずまずこの紙を一読する。
- タイムを計り、本番さながらに着付ける。
- 仕上がりを眺めて確認する際、改めてこの紙を見て、一点一点の改善点を突き詰める。
私が不合格時から改善したことの全ては、まさにこの紙を起点としています。毎回、毎回、この項目を意識して練習に臨み、精度と再現性を高めていきました。
私に言わせれば、ただのメモ書きではなく、合格へと導いてくれた『黄金の紙きれ』でございます。
当たり前のような基本こそが、実は一番難しい。
ご参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

