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【所作・マインド編】検定委員はココを見ている!「技術」だけでは合格できない理由

【1級着付け技能士】検定委員はココを見ている!「技術」だけでは合格できない理由(着付け師がモデルの帯周りを丁寧に整えている様子) 受検記

1級着付け技能士の実技試験において、「自信があっても不合格になる」「技術だけでは合格できない」とはどういうことなのか。

今回は、私自身のお恥ずかしい大失敗と猛省を踏まえて、合否を分ける極めて重要な「所作とマインド」について綴ります。

「まぁ受かるかな」大いなる勘違いと、お恥ずかしい過去

初めて1級着付け技能士の受検を志したころ、正直に告白しますと、私は「まぁ受かるかな」と漠然と構えていました。

これまでの着付け資格は、たいていお金を支払って試験を受ければ授与される流れしか経験していなかったこと。そしてもう一つは、自分の着付け技術に「ささやかな自信」があったからです。

今振り返ると、自分の視野の狭さ、傲慢さ、そして世間知らずな「雑魚具合」が大いに露呈しているのですが……当時の私に「いい気になってんじゃねぇよ」と今でも大いに反省しているので、恥を忍んでどんどん綴りますね。

当時の私が、どれだけ1級着付け技能士という国家検定を軽く見て、自分にとって高い域にあるものだと分かっていなかったかを示すエピソードがあります。

初めて対策講座を申し込んだ際、手続き上の会話で、受付の方に気楽にこう問いました。
「みんな、受かりますよね?」

すると、
「それが……落ちる方、いるのよぉ……」
とのお答えが。

「まじか!?」と、思っていた世界と違うのではないかと急激に焦ったのを覚えています。まったくもって、とほほな滑り出しです。

「上手だったらいいんじゃないの?」という傲慢さ

「技術への自信」についても、当時の私は大きな勘違いをしていました。

WEB上で、合格者の方々が受検直後に撮影したであろう着姿を見て、ざっくばらんにお伝えすると「上手だな、きれいだな」とは感じつつも、突出した凄さまでは感じず、「この程度でも合格するなら、自分も合格するんじゃないか」と、大それた淡い期待を抱いてしまったのです。

技術だけに気持ちが先行しているから、検定委員の先生方に礼を尽くす気持ちなど、微塵も育まれていませんでした。

「というか、それ、必要?」「採点基準外のことでしょ?」「上手だったらいいんじゃないの?」と、試験の場をないがしろにし放題な受検者がそこにいました。

不合格になった年の、受検に向けての始動時。思考回路から向き合う姿勢まで、本当に酷い有様でした。「そりゃ不合格に至るよね」と、今なら激しく納得の展開です。

しかし、不合格年の受検直前頃には、自分の中で「自信があっても不合格になる」という意味合いを、すでに肌で感じ始めていました。未熟ながらも、少しずつ合格の域(本質)に近づいていっていたのだと、今は良いように捉えています。

不合格を経て気づいた「本当の試験対策」

不合格通知を受け取り、翌年、合格に向けて再受験のための動きを始動させるころ。私のマインドは明らかに違っていました。

技術面にばかり重きを置いていた気持ちは、「すべての所作が丁寧か」「美しいか」「無駄な動きがないか」という、立ち居振る舞い全体を意識する趣へと180度切り替わっていました。

所作の美しさとは、単に無駄のないキレイな『手さばき』だけではありません。起坐(きざ)の姿勢や、道具を取り扱う『しぐさ』の一つひとつ、そして検定委員の先生方への『礼』を含めた立ち居振る舞い全体のことです。

  • 起坐の姿勢の徹底
  • 持参品を置く配置や、たたみ方の美しさ
  • 前日、アイロンでシワを伸ばせる持参品は徹底して整える

受検の場に持ち込む全てのアイテム、モデルさんへの配慮、そして自身の身だしなみ。いたるところに神経を尖らせ、意識を向けて備えました。

自然とそう動けるようになっていた自分には、検定委員の先生方に礼を尽くす気持ちが自ずと備わっていました。最初の受検にむけて始動した頃の「傲慢なマインド」からは、絶対にありえないくらいな「心のととのえ方」です。

練習回数は減ったのに、所作にかける時間は増えた

正直なところ、いくら所作が大切とはいえ、タイム内に入らなければ採点さえしてもらえません。また、当日の急な体調不良による欠席リスクなども常に頭にあります。

「所作の美しさ」は公の採点基準として明記されているわけではありません。検定委員の先生方から注視されている箇所かもしれないと自覚しつつも、まるっとそちら「だけ」に重きを置くわけにはいきません。

しかし、不合格年の反省から「絶対に技術だけじゃない」「自信があっても不合格になる」という肌身で感じた教訓が大きかったため、技術面の練習と併せて、この「所作・マインド」は留意しました。

合格した年は、不合格年よりも実技の練習回数自体は少なかったのですが、所作の確認や持参品への備えに向けた時間は、不合格年よりも圧倒的に多かったと思います。

検定委員の先生方に礼を尽くす、厳かな空気

合格年の受検開始直後。
「宜しくお願いします」という静かで深い一礼。

そして、採点を終えられて退場される検定委員の先生方へ、待機している受検者たちから自然と漏れ出た「ありがとうございました」という言葉。

そこには、試験という枠を超えて、礼を尽くす厳かな空気が確実に存在していました。

公式に発表されていない事柄を「絶対の合格基準」として断言するのは控えたいと思います。

それでも、あえて皆様にお伝えしたいのは、「技術ありきは大前提。しかし、同様に所作、礼ありきも大前提である」ということです。

私の失敗と反省が、これから受検される皆様のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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