「試験に向けて、いつから練習を始めればいいの?」 「毎日練習しないと受からない?」
そんな不安を抱えている方へ。 結論から言うと、私は受検当日から逆算して、概ね半年前から動き出しました。
今回は、あえて「不合格だった年」と「合格した年」の両方のスケジュールとメンタルの動きを包み隠さず公開します。
記録の重要性:写真は「客観視」の最強ツール
こうして時系列で振り返ることができるのは、練習のたびに必ず「着姿の写真」を撮っていたからです。 自分の目だけで見ても気づかない粗(アラ)も、写真に撮って客観視したり、対策講座の先生に見せて指摘をいただくことで、初めて「改善点」として認識できます。 自分の癖を知り、修正していくために、都度の写真撮影は本当にお役立ちでした。
1. 【不合格年】「量」に逃げて「賢さ」が足りなかった
1年目は、とにかく必死でした。「練習量さえこなせば受かるはず」と信じて疑わなかった時期です。
- 6月〜7月:学科試験 筆記試験合格後、7月初旬の合格発表を待ってから実技へ本腰を入れました。
- 7月末〜:自宅練習開始 対策講座の先生からは「毎日全通しは疲れてしまうから、部分練習だけでも大丈夫よ」とアドバイスを頂いていました。 しかし、不器用な自覚があった私は、部分的な練習ではどうしても不安でした。「最初から最後まで通しで行わないと、流れが自分の体や動きに落ちてこない」と思い込み、頑なに全工程を通して練習しました。 「質より量、量が増えれば質も上がる!」という精神で、とにかく回数を重ねていました。
【今だから言える反省点】 でも、ここで振り返りです。 あのダルビッシュ有投手の言葉に、こんなものがあります。
『練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ』
努力も、ある程度賢くなければ成立しない。 当時の私には、まさにこの視点が欠如していました。「ただやればいい」という思考停止の状態では、積み上げたはずの練習そのものが、私に嘘をついていたのかもしれません。
- 8月:『箱ひだ』の迷宮入り 対策講座を受講しましたが、ここで「箱ひだ」の壁にぶつかります。「箱ひだの権威(正解)」が分からなくなり、動画教材を購入しては迷走する日々…。
- 9月〜11月:対策講座(月1回) 全3回の講座に通いましたが、迷いは晴れず。
- 10月末:『三つ山ひだ』へ変更 試験2ヶ月前にして、ようやく「三つ山ひだ」で行くことを決意。
- 12月:実技試験受検
- 翌1月:不合格
2. 【合格年】「戦略」と「危機感」のコントロール
2年目は、前年の反省を活かし、スタートダッシュと「決め打ち」で挑みました。 実は、練習頻度は不合格だった1年目より少なかったのです。
7月:スタートダッシュと「現状把握」
受検申請の書類が届くとすぐに手続き。 今回は最初から迷わず「三つ山ひだ」一本に絞りました。
- 対策講座(1回目・2回目): 今年は回数を増やし、計5回受講することに。 最初の講座では、あえて早い時期に「自分の現状がどれだけ悲惨か」を知らしめるために参加しました。他の参加者がおらず、先生を独占して根掘り葉掘り質問できたのが大きな収穫でした。
※これから再受検される方へ 学科試験に一度合格していれば、翌日から2年間は学科試験が免除され、実技試験のみ(最大3回チャンス有)受けられます。有効期限にはご注意くださいね。(参考:全日本着付け技能センター)
8月:魔の「中だるみ」期間
正直に言います。暑かったです(笑)。 9月受検ならもっと必死だったかもしれませんが、冬の試験だと思うと気が緩み、いわゆる「中だるみ」の時期でした。 毎日練習はせず、3日に1回程度。「12月受検でよかった〜」なんて思っていました。
9月:他人と比較して焦る時期
実技試験が始まるシーズンです。SNSなどで「受検してきました!」という報告がポツポツ上がり始めます。 「もう終わったの?いいな、次に進めて…」 周りが早々に試験を終えていく中、自分は12月までモチベーションを保たなければならない。そんな状況に、少しだけ焦燥感を感じていました。
- 仕事(七五三シーズン): 仕事が忙しくなり、練習は「3日と空けない程度」に。毎日ではありませんでしたが、「練習できない言い訳はしない」と自分に喝を入れ続けました。
- 対策講座(3回目): 先生から「練習しましたね」と褒められ、「この調子でいいのかな?」と拡大解釈。「いい気になってんじゃねぇよ」と、当時の自分に言いたいです。
10月:恐怖の「危険信号」点灯
- 対策講座(4回目): 「いつも衿合わせがきれいなのに、今日はちょっと…」 先生のこの一言で血の気が引きました。ヤバイです。 練習不足が技術に直結していることを痛感し、ここから一気に「恐怖心」と「危機感」が芽生えました。
11月:最終調整とメンタル管理
- 対策講座(5回目・最終): 「腰回りの補整が多いと思っていたけど、帯回りがちゃんと収まって上手になりましたね」 最後に頂いたこの言葉を自信に変えつつ、「何が正解かは未知数。油断するな」と自分を戒めました。
- 練習頻度: 「絶対に受かる!」という思いと不安が行き来する中、最後は「2日に1回」程度のペースで、準備から片付けまで徹底して行いました。
【練習できない日の過ごし方】 仕事などで練習できない日は、常に試験の負荷を頭にかけつつ、「注意事項(冊子)」を読み込む時間に当てました。 思い込みで間違った準備をしていないか?情報が少ない試験だからこそ、手元にある薄い冊子だけが頼りです。
まとめ:できない言い訳より「できる言い訳」を
合格した年は、実は「毎日練習」していません。 しかし、1日空くと技術の低下を感じて焦り、その焦りをバネに次の練習で集中する、という繰り返しでした。
皆さんもきっと、仕事や家庭など色々なバックボーンがあると思います。 でも、言わずもがな、それを言い訳にしていたら合格は遠のくばかりです。
「できない言い訳はいくらだってできる。できる言い訳を考えよう」
心の根っこにこの言葉を置き、逃げ出したくなる自分と向き合い続けました。 これから受検される皆さん、それぞれの生活の中で「できる理由」を見つけて、合格まで走り抜けてください!
最後までお読みいただきありがとうございます。ご参考になれば幸いです。

